現代語訳平家物語上, 第 1 巻

前表紙
岩波書店, 2015 - 352 ページ
『平家物語』は、平清盛を主とした平家一族の全盛から、滅亡に至るまでを描いた軍記物語の代表作。多彩な人物を登場させ、人物間の葛藤、雄大な合戦場面が次々に展開される。琵琶法師により語られた律動感溢れる哀切極まりない名文は、今なお読む者を飽きさせない。『平家物語』を長く愛読してきた文豪の名訳で味わう。上巻には、平家一族の栄華と驕りから始まり、清盛の悲愴な最期を描く巻一から巻六を収める。

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著者について (2015)

尾崎士郎(おざき・しろう) 1898-1964年.小説家.愛知県幡豆郡(現西尾市)生まれ.早稲田大学政治科中退,大逆事件真相解明のため売文社に拠る.高畠素之を追って国家社会主義に身を投じる.1921年に『獄中より』で,小説家として独立する.1933年から「都新聞」に早大生青成瓢吉の人生遍歴を描いた『人生劇場』を連載し,大ベストセラーの長編小説となる.他に『石田三成』『真田幸村』『篝火』『天皇機関説』『大逆事件』,岩波現代文庫『早稲田大学』など.

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