米百俵の歴史学: 封印された主人公と送り主

前表紙
学文社 (gakubunsha), 2006 - 208 ページ
“美談”を超えた“真実”に迫る!
昭和の文豪・山本有三の作品『米百俵』によって広く知られるようになり、
また近年小泉元首相の発言でも注目された、越後長岡藩の「米百俵」の逸話。
本書は、美談としての「米百俵」の史実をあらためて検証し、
「米百俵」にまつわる新たな見地をみいだした。
山本有三に見出されるまで、地元長岡ではまったくといっていいほど省みられていなかった
小林虎三郎の存在、また、この逸話ではまったく注目されない送り主である、
三根山藩の存在。三根山藩とはいかなる藩か?
「米百俵」にこめられた、三根山藩の人々の想いとは......。幕末維新期の長岡藩、
三根山藩をとりまく政治的・経済的な状況の分析をふまえ、学際的に究明した書。

書誌情報