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量子力学の観測の理論にヒントを得て、「コペンハーゲン解釈」を言語化した「量子言語」が構築される。この量子言語の体系に基づき、量子力学の良く知られた諸問題 - ハイゼンベルクの不確定性原理、EPR-パラドックス、ベルの不等式、シュレディンガーの猫など - が新たな視点から考察される。
量子言語は、量子系だけでなく、むしろ古典システムを記述する言語として威力を発揮する。フィッシャーの最尤法、信頼区間と仮説検定、分散分析、ベイズ統計、カルマンフィルターなど主に統計学のテーマが量子言語の観点から再構築される。
本書は大学院の講義ノートをもとにしており、著者の手になる『科学哲学序説』をより体系的に学びたい方におすすめ。英語版の "Linguistic Interpretation of Quantum Mechanics" よりざっくばらんな講義風。
1971年慶應義塾大学理工学部卒、同学部助手、准教授を経て2013年退職。工学博士。専門は、関数解析、量子力学基礎論、科学哲学。