新潮, 第 106 巻、第 10 号新潮社, 2009 |
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... ところに行った。二人でテントを背負って屋久島だったか、あれは小笠原だったか、そういう島のようなところにも行った。あれは、なんでそういうところベッドから玄関まで運んだだけだ。あとは葬儀屋がやってくれた。運んで焼いて骨にされた。俺は箸で骨を ...
... ところに行った。二人でテントを背負って屋久島だったか、あれは小笠原だったか、そういう島のようなところにも行った。あれは、なんでそういうところベッドから玄関まで運んだだけだ。あとは葬儀屋がやってくれた。運んで焼いて骨にされた。俺は箸で骨を ...
48 ページ
... 所のようなところはロータリーを挟んだ向こう側にあった。坂の途中で、中に老人が二人居る。高い位置に設置されたテレビを見ながら一人は餅を食っていた。餅を食っている奴は俺たちを見ると、一瞬パッと明るい表情をした。俺たちも釣られてパッと明るい顔 ...
... 所のようなところはロータリーを挟んだ向こう側にあった。坂の途中で、中に老人が二人居る。高い位置に設置されたテレビを見ながら一人は餅を食っていた。餅を食っている奴は俺たちを見ると、一瞬パッと明るい表情をした。俺たちも釣られてパッと明るい顔 ...
136 ページ
... 所であった一角らしく、紫褐色の煉瓦がいたるところに積みあがその表面には微細な孔や極細の皺が寄っていた。かつて鼓膜に振動する。逃れ逃れてついにここまで来てしまったのだとして、どこから、なにから、逃れて来たのか。そうしたことはどうでも ...
... 所であった一角らしく、紫褐色の煉瓦がいたるところに積みあがその表面には微細な孔や極細の皺が寄っていた。かつて鼓膜に振動する。逃れ逃れてついにここまで来てしまったのだとして、どこから、なにから、逃れて来たのか。そうしたことはどうでも ...
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多く使われている語句
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