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いとあらまほしく、けはひことにて、若君の御あつかひをしておはする御ありさま、
うらやましくおぽゆるもあはれなり。我も、故北の方には離れたてまつるべき人かは、^う
まつると言ひしばか置あなづりに&まへられたてまつらず,口惜しくてかく人には侮らるる、
と思ふ ...
いとあらまほしく、けはひことにて、若君の御あつかひをしておはする御ありさま、
うらやましくおぽゆるもあはれなり。我も、故北の方には離れたてまつるべき人かは、^う
まつると言ひしばか置あなづりに&まへられたてまつらず,口惜しくてかく人には侮らるる、
と思ふ ...
27 ページ
き沈みてゐたりけんありさまを聞きたまひしも、思ひ出でられつつ、 I りかなる方ならで、
ただ心やすくらうたき語らひ人にてあらせむ、と思ひしには、いとらうたかりし人を。思ひも
ていけば、宮をも思ひきこえじ、女をもうしと思はじ、ただわがありさまの世づかぬ怠りぞ
...
き沈みてゐたりけんありさまを聞きたまひしも、思ひ出でられつつ、 I りかなる方ならで、
ただ心やすくらうたき語らひ人にてあらせむ、と思ひしには、いとらうたかりし人を。思ひも
ていけば、宮をも思ひきこえじ、女をもうしと思はじ、ただわがありさまの世づかぬ怠りぞ
...
68 ページ
まづ、母のありさまいと問はまほしく、こと人々の上はおのづからやうやう聞けど、親のお
はすらむやうはほのかにもえ聞かずかしと、なかなかこれを見るにいと悲しくて、
ほろほろと泣かれぬ。いとをかしげにて、すこしうちおぼえたま【れ〕 1 ! ^、小君との対面
をしぶ ...
まづ、母のありさまいと問はまほしく、こと人々の上はおのづからやうやう聞けど、親のお
はすらむやうはほのかにもえ聞かずかしと、なかなかこれを見るにいと悲しくて、
ほろほろと泣かれぬ。いとをかしげにて、すこしうちおぼえたま【れ〕 1 ! ^、小君との対面
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書誌情報
| 書籍名 | Nihon koten bungaku zenshū, 第 17 巻 Nihon koten bungaku zenshū |
| 出版社 | Shōgakkan, 1976 |
| 書籍の提供元 | バージニア大学 |
| デジタル化された日 | 2007年10月18日 |
| 引用のエクスポート | BiBTeX EndNote RefMan |