宇宙・生命が嘆く地球沸騰: 安全で平和な世界は夢なのか

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紫峰出版, 2026/01/20 - 218 ページ

気候危機や戦争・紛争…地球文明は継続できるのか

身近な宇宙や生命の視点から激動の地球を見つめる

カラー写真を多用し、人類と科学の壮大な物語にもした

古代から人々は「なぜ宇宙は存在するのか」「生命はどう誕生したのか」などと宇宙や生命にさまざまな問いかけをし、その魅力にとりつかれてきた。人類は宇宙や生命のさまざまな謎解きに懸命に努力し、それが知的生命の人間が成し遂げた最大の成果だという見方もある。それでも宇宙の暗黒物質、暗黒エネルギーの正体は何か、などいまだに残された謎は少なくない。

そんな中で我々は自らの身勝手さから未曽有の気候危機を招き、このままいけば気候の崩壊、地球の沸騰によって人類滅亡の可能性すらある。一方で世界では戦争・紛争が絶えず、核戦争の脅威も存在する。新たな感染症によるパンデミックが心配だし、巨大隕石落下など宇宙由来の大災害が襲う可能性もある。そして米国では民主主義に背を向け、「自国第一主義」を唱えるトランプ氏が大統領として再登場し、国内外の分断を招いている。

まさに世界は激動し、地球文明は継続できるかどうかの瀬戸際にあると考えられる。もし気候崩壊や核戦争などによって人類や多くの生命の絶滅につながれば、かけがえのない宇宙や生命の思いを寄せ、その謎を解き明かそうとする主体はなくなってしまう。何とも残念でもったいない話である。

科学・環境ジャーナリストとしてのそうした思いから、宇宙・生命のファンタジーと気候危機(地球沸騰)をはじめ人類に迫り来る危機を浮き彫りにしようと考えた。宇宙や生命の謎を解く人間の偉大さと同時に、気候危機や戦争・紛争を起こす愚かさ、感染症などを克服できない限界についても率直に述べた。「安全で平和な世界は夢なのか」という考察も行った。

さらに、成功すれば世の中がひっくり返るような騒ぎになる地球外知的生命探査(SETI)にスポットを当て、もし宇宙人が存在するならば自らの気候危機問題をどう克服したのか、についても想像を巡らせた。

全体として宇宙、生命の魅力、不思議さ、素晴らしさを引き出すとともに、深いつながりがある宇宙、生命、人類が織り成すナラティブ(物語)になっていると思う。現在の気候危機の単なる記述ではなく、宇宙、生命に思いを寄せながら気候危機の深刻さを浮き彫りにした点で、他に類例のない内容になったのではないか。

 

多く使われている語句

著者について (2026)

科学・環境ジャーナリスト。1944年仙台市生まれ。69年毎日新聞社入社。科学 環 境 部 長 、 論 説 委 員 な ど を 歴任。2003年淑徳大学国際コミュニケーション学部教授。同大客員教授を経て17年4月から18年3月まで同大人文学部教授。現在、環境省「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」検討員、認定NPO法人気候ネットワーク、認定NPO法人環境文明21、日本科学技術ジャーナリスト会議各会員。中央環境審議会特別委員・臨時委員、埼玉県環境審議会会長、同県和光市環境審議会会長などを務めた。著書に『次の大地震大研究 地震記者は訴える』(光人社)、『遺伝子のしくみと不思議』(日本文芸社)、『地球温暖化と気候変動』(七つ森書館)、『3.11学 地震と原発そして温暖化』(古今書院)、『いま地震予知を問う 迫る南海トラフ巨大地震』(化学同人)、『気候の暴走 地球温暖化が招く過酷な未来』(花伝社)、『原発と地球温暖化 「原子力は不可欠」の幻想』(紫峰出版)、『さまよえる地震予知 追い続けた記者の証言』(同)、『宇宙から見る気候危機 地球外知的生命がいたら!?』(同)、『徹底検証!福島原発事故 何が問題だったのか』(化学同人、共著)などがある。東京大学理学部卒。同大学院理学系研究科修士課程修了。

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