動植物のフォークロア, 第 11 巻 |
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火におどろいて逃げだしたというのは、少しブンブいうのだつたのが、つい近ごろも信州
のいなかにはあったと聞が、たちまちガラス障子にぶっかって、またとつつかまったとい
ていたところ、火の燃え立つのに驚いて逃げ出したのはよい炭がまの中で拾ったタヌキ ...
火におどろいて逃げだしたというのは、少しブンブいうのだつたのが、つい近ごろも信州
のいなかにはあったと聞が、たちまちガラス障子にぶっかって、またとつつかまったとい
ていたところ、火の燃え立つのに驚いて逃げ出したのはよい炭がまの中で拾ったタヌキ ...
43 ページ
つたのは、タヌキとしては世に初めてのためしかも知れません" "锹師の話では、生けどり
にしたタヌキも、口さえしばっておけば、山ダッ(山行きのあみ袋)に入れて背负つても、
あばれるようなことはないといいます。少しゴソつきかけると、手を廻してたたいたり、ゆす
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つたのは、タヌキとしては世に初めてのためしかも知れません" "锹師の話では、生けどり
にしたタヌキも、口さえしばっておけば、山ダッ(山行きのあみ袋)に入れて背负つても、
あばれるようなことはないといいます。少しゴソつきかけると、手を廻してたたいたり、ゆす
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44 ページ
谷川健一 人が近づいても、いっこう気づかずにいることがあるので、中夏ぶん、山で
見かけるタヌキは、いっそうとぼけたようで、です。い建物の端を巣やどにすることは、昔
は実際にあったことなのただまぎれこんだとか逃げこんだとかいうのでなく、昼間も暗が
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谷川健一 人が近づいても、いっこう気づかずにいることがあるので、中夏ぶん、山で
見かけるタヌキは、いっそうとぼけたようで、です。い建物の端を巣やどにすることは、昔
は実際にあったことなのただまぎれこんだとか逃げこんだとかいうのでなく、昼間も暗が
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多く使われている語句
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