Nihon koten bungaku zenshū, 第 39 巻Shōgakkan, 1978 |
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... ながら、所望せしに給はらず、北村庄八殿へおくられうらやまし事、御家中一番の御若衆様なれば、今に浦山し。ばじゃう一、当四月十一日に、奥小姓のこらず馬上仰せ付けられしに、せつしやはかまうしろつち節原太郎左衛門拙者の袴をひかへ、「後に土付き ...
... ながら、所望せしに給はらず、北村庄八殿へおくられうらやまし事、御家中一番の御若衆様なれば、今に浦山し。ばじゃう一、当四月十一日に、奥小姓のこらず馬上仰せ付けられしに、せつしやはかまうしろつち節原太郎左衛門拙者の袴をひかへ、「後に土付き ...
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... ながら、付け届けに気のつかぬ大尽め。大晦日の闇に隠れている鬼に噛ませてやりたい。といって薬代と祝儀はこちらから取りにやるわけにはいかない。まったく憎いやつだ」とぼやきながら、今になって当惑している。たいていの借金取りには、「留守、留守 ...
... ながら、付け届けに気のつかぬ大尽め。大晦日の闇に隠れている鬼に噛ませてやりたい。といって薬代と祝儀はこちらから取りにやるわけにはいかない。まったく憎いやつだ」とぼやきながら、今になって当惑している。たいていの借金取りには、「留守、留守 ...
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... ながら我が文をなげつけしに、上書きに「多古の浦袖さへ匂ふ」とありしは、皆之丞への思ひ入れ、ひとしほ哀れさまさり、「せめてはのきぐち盃事よ」と、太夫に無理にのまして軒口になぐれば、女嬉しげにいただき、間なくなげかへして、「ここはから盃ながら ...
... ながら我が文をなげつけしに、上書きに「多古の浦袖さへ匂ふ」とありしは、皆之丞への思ひ入れ、ひとしほ哀れさまさり、「せめてはのきぐち盃事よ」と、太夫に無理にのまして軒口になぐれば、女嬉しげにいただき、間なくなげかへして、「ここはから盃ながら ...
多く使われている語句
あっ あら あり いた うち かけ ける ここ こそ ざし させ さて さま しゅ しら たま たる ちゅう つき とい という といふ となり ども ながら なき なし なっ など なら なり なる なれ にし ばかり はず はなし はり ひと べき べし へり ほか ほど まし また まで むかし やう よく より られ 衛門 花車方 寛永 寛文 帰り 狂言 興福寺 見え 見る 元禄 好色一代男 江戸 行く 行灯 左衛門 思ひ 捨て 取り 衆道 出家 女方 上村吉弥 振袖 申し 申す 申せ 世に 西鶴 太夫 男色 貞享 定紋 道頓堀 日本永代蔵 入り 入れ 年刊 付け 兵衛 野郎 役者 立ち 立役