Nihon koten bungaku zenshū, 第 39 巻Shōgakkan, 1978 |
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... 捨て松の名の通り、筆を捨てて嘆くのみである。さても弓馬の家に生まれた人は、後世に誉れを残すべく、このような潔い死に方をするのである。この事を詳しく書き留めて、世間の話の種にしようと思ったゆうばみ、その夜半にお寺に駆け込んだ。「あなたは ...
... 捨て松の名の通り、筆を捨てて嘆くのみである。さても弓馬の家に生まれた人は、後世に誉れを残すべく、このような潔い死に方をするのである。この事を詳しく書き留めて、世間の話の種にしようと思ったゆうばみ、その夜半にお寺に駆け込んだ。「あなたは ...
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... すてて、十郎右衛門宿は東の洞院までしのさいぜんとこだてびて、「もしも最前の男達ども切り込まば、我さきに立って身ふたとせ一旦を捨てて、人に難儀は掛け」と思ひ定めし心ざし、自然と十郎右衛門に通じて、なほ見すてざり。かの馬鹿者も、その後はとが ...
... すてて、十郎右衛門宿は東の洞院までしのさいぜんとこだてびて、「もしも最前の男達ども切り込まば、我さきに立って身ふたとせ一旦を捨てて、人に難儀は掛け」と思ひ定めし心ざし、自然と十郎右衛門に通じて、なほ見すてざり。かの馬鹿者も、その後はとが ...
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... 捨て草」と、手づから切り払へば、せんかたなくこれも出家になして、西のいほり方の山陰にひとつ庵を結び、明暮鉦の音ばかりにして、その後うきよもの又二人の法師も、浮世者にて浮世の事をすて、今にこの山をは形を見たる人もなし。恋より思ひそめて、恋 ...
... 捨て草」と、手づから切り払へば、せんかたなくこれも出家になして、西のいほり方の山陰にひとつ庵を結び、明暮鉦の音ばかりにして、その後うきよもの又二人の法師も、浮世者にて浮世の事をすて、今にこの山をは形を見たる人もなし。恋より思ひそめて、恋 ...
多く使われている語句
あっ あら あり いた うち かけ ける ここ こそ ざし させ さて さま しゅ しら たま たる ちゅう つき とい という といふ となり ども ながら なき なし なっ など なら なり なる なれ にし ばかり はず はなし はり ひと べき べし へり ほか ほど まし また まで むかし やう よく より られ 衛門 花車方 寛永 寛文 帰り 狂言 興福寺 見え 見る 元禄 好色一代男 江戸 行く 行灯 左衛門 思ひ 捨て 取り 衆道 出家 女方 上村吉弥 振袖 申し 申す 申せ 世に 西鶴 太夫 男色 貞享 定紋 道頓堀 日本永代蔵 入り 入れ 年刊 付け 兵衛 野郎 役者 立ち 立役