鉄道連隊 未来から来た線を繋ぐ者: 第一話 多古線(短編小説)

前表紙
斉藤常治, 2026/03/03

千葉開府900年の記念事業ロゴが, 目の前で書き換わった。

千葉消滅0年。祝祭の図案に混じった異物は, 土地の記憶そのものを抜き取ろうとしていた。

看板, 年表, 路線図。

座標を固定するはずの物理的証拠が, 半拍ずつずれて欠けていく。

結衣は, 旧陸軍鉄道連隊の工兵 荒木中尉とともに, 三里塚から五辻, そして多古の終端へ向かう。

線を繋ぐ者と, 線を消す者。

勝敗は, 倒壊ではなく欠損として残る。だが欠けたなら, 下から支える方法がある。

鉄道が消えても, 線は形式を変えて生き延びる。その定義を取り戻すために。

本作はシリーズ第1作 第一話 多古線(短編)です。

次話は, 災害と断線の特異点へ。


目次

第1章 荒木山に響く拍

第2章 旧三里塚駅へ

第3章 大正15年(1926年)の杭

第4章 半拍ずらしの影

第5章 未来から来た線を繋ぐ者

あとがき

著者紹介

 

多く使われている語句

著者について (2026)

2026 千葉開府900年・多古線全通100年 連動企画

 

著者紹介

斉藤常治。観光コンサルタント。観光コンテンツの企画とガイド育成に携わる。交通と地域の記憶をテーマに、鉄道や路線バスの歴史を手がかりにした物語を執筆。

書誌情報