現代思想, 第 35 巻、第 10 号青土社, 2007 |
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... いく中で戦争犯罪への認識のシフトが変わったのではないでしょうか。私が直感的にそう感じるのは、朝鮮戦争の休戦協定が結ばれる直前の五三年五月に、大岡昇平が「ユー・アー・ヘヴィ」という短編を発表しているのです。その出だしは、今までの俘虜物の中 ...
... いく中で戦争犯罪への認識のシフトが変わったのではないでしょうか。私が直感的にそう感じるのは、朝鮮戦争の休戦協定が結ばれる直前の五三年五月に、大岡昇平が「ユー・アー・ヘヴィ」という短編を発表しているのです。その出だしは、今までの俘虜物の中 ...
58 ページ
... いく可能性が阻まれてしまったと考えるべきです。アジアの熱戦としての朝鮮戦争は現在も終わっていないわけですから。休戦協定が五三年ですね。ですから、大岡昇平の発言も、休戦協定前後ですよ。そういう状況の中でしかああいう小説は出てこない。アジア ...
... いく可能性が阻まれてしまったと考えるべきです。アジアの熱戦としての朝鮮戦争は現在も終わっていないわけですから。休戦協定が五三年ですね。ですから、大岡昇平の発言も、休戦協定前後ですよ。そういう状況の中でしかああいう小説は出てこない。アジア ...
182 ページ
... 行く思想に処する態度として私たちに求めれるのは、流行に乗じたラベル貼りをすることではなく、時代状況の推移のなかで新たに要請された思想に対して、それを自らを取り巻く状況のなかへといかに分節化していくか、状況への介入のあり方なのである。一見 ...
... 行く思想に処する態度として私たちに求めれるのは、流行に乗じたラベル貼りをすることではなく、時代状況の推移のなかで新たに要請された思想に対して、それを自らを取り巻く状況のなかへといかに分節化していくか、状況への介入のあり方なのである。一見 ...
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