王朝人の精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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... ながら、たち給ひて」、源氏の手をとって「住吉の神の導き給ふまゝに、はや舟出して、この浦を去りね」と告げる。そして「かるついでに、内裏に奏すべき事あるによりなむ、いそぎのぼりぬる」とたち消える。源氏が「御供に参りなむ」と泣きながら空を見 ...
... ながら、たち給ひて」、源氏の手をとって「住吉の神の導き給ふまゝに、はや舟出して、この浦を去りね」と告げる。そして「かるついでに、内裏に奏すべき事あるによりなむ、いそぎのぼりぬる」とたち消える。源氏が「御供に参りなむ」と泣きながら空を見 ...
183 ページ
... ながら読みすすんだであろう。しかもまた『源氏物語』の構想の面からみても、そういえると思う。『源氏』正篇一、二部の近似 ... ながらも、帝の御子を生む。国光源氏三歳のとき、女三宮十三、四歳のときには母がなくなっている。その遺児にたいする帝の愛 ...
... ながら読みすすんだであろう。しかもまた『源氏物語』の構想の面からみても、そういえると思う。『源氏』正篇一、二部の近似 ... ながらも、帝の御子を生む。国光源氏三歳のとき、女三宮十三、四歳のときには母がなくなっている。その遺児にたいする帝の愛 ...
217 ページ
... ながらも、その愛を享受することなく、孫宮たちの養育と出家願望に生きざるをえなかった。この紫上の晩年は悲劇といえば悲劇だが、彼女がわが身をさいなみながら問い続け生き続けた生きざまは、生活の保障と男の愛があれば女は幸せだと考える源氏には理解 ...
... ながらも、その愛を享受することなく、孫宮たちの養育と出家願望に生きざるをえなかった。この紫上の晩年は悲劇といえば悲劇だが、彼女がわが身をさいなみながら問い続け生き続けた生きざまは、生活の保障と男の愛があれば女は幸せだと考える源氏には理解 ...