王朝人の精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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40 ページ
... にしうる呪具であることを、前章で述べたが、なぜこのように〈沓の力〉が信じられるのか、次に『万葉集』「信濃道は」の歌を中心にして、沓をめぐる精神史の一端を究明してみたいと思う。 1 うたの主眼ハリミチカリバネクツハ信濃道は今の墾道。株に足踏 ...
... にしうる呪具であることを、前章で述べたが、なぜこのように〈沓の力〉が信じられるのか、次に『万葉集』「信濃道は」の歌を中心にして、沓をめぐる精神史の一端を究明してみたいと思う。 1 うたの主眼ハリミチカリバネクツハ信濃道は今の墾道。株に足踏 ...
120 ページ
... にし。この夢の啓示は、「須弥山を、右の手に捧げたり」が明石上誕生のこと、「山の左右より、月日の光さやかにさし出でて ... 西の方をさして漕ぎゆく」が、入道が般若(知恵)の船に棹さして生死の海を渡って西方極楽浄土の岸に到着すること、の意と解さ ...
... にし。この夢の啓示は、「須弥山を、右の手に捧げたり」が明石上誕生のこと、「山の左右より、月日の光さやかにさし出でて ... 西の方をさして漕ぎゆく」が、入道が般若(知恵)の船に棹さして生死の海を渡って西方極楽浄土の岸に到着すること、の意と解さ ...
181 ページ
... にしの対に聞え渡したまふ。領じ給ふ御庄・御牧よりはじめて、さるべき所々の券など、みな、たてまつりおき給ふ。(「須磨」台一二四~五頁)とあり、光源氏は、いつ帰還できるやらわからぬ二条院経営のいっさいを紫上に委託するのであった。生計をたてるに ...
... にしの対に聞え渡したまふ。領じ給ふ御庄・御牧よりはじめて、さるべき所々の券など、みな、たてまつりおき給ふ。(「須磨」台一二四~五頁)とあり、光源氏は、いつ帰還できるやらわからぬ二条院経営のいっさいを紫上に委託するのであった。生計をたてるに ...
多く使われている語句
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