王朝人の精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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39 ページ
... までいざり出る。と源氏はえたりと、今まで弾いていた和琴を押しやり、そして玉鬘に「いと心やまし」と思わせる仕儀になったものと考える。おそらく当時の読者なら、胸をときめかせながらここらを読み進んだであろう。この条をこうみると、谷崎潤一郎氏の ...
... までいざり出る。と源氏はえたりと、今まで弾いていた和琴を押しやり、そして玉鬘に「いと心やまし」と思わせる仕儀になったものと考える。おそらく当時の読者なら、胸をときめかせながらここらを読み進んだであろう。この条をこうみると、谷崎潤一郎氏の ...
51 ページ
... までとどくと聞き、それを実行し、犬をつれて夢を昇る。しかし九百九十九足埋めたところで夜が明けてしまったので、夢は天まで一足分だけ足りない。そこで犬の尾につかまって、機を織っている妻のところへ上がる。しかし土産の瓜を輪切りにせず縦に割った ...
... までとどくと聞き、それを実行し、犬をつれて夢を昇る。しかし九百九十九足埋めたところで夜が明けてしまったので、夢は天まで一足分だけ足りない。そこで犬の尾につかまって、機を織っている妻のところへ上がる。しかし土産の瓜を輪切りにせず縦に割った ...
217 ページ
... まで、すこし故ある限りをば、たゞ、「この御方に」と、わたしたてまつらせ給ひて、そのつぎくをなん、他御子たちには、御処分どもありける」「若菜上」―二六〇頁)と語る。朱雀院がなぜ女三宮のみを不条理なまでに偏愛なさるのか、その理由については ...
... まで、すこし故ある限りをば、たゞ、「この御方に」と、わたしたてまつらせ給ひて、そのつぎくをなん、他御子たちには、御処分どもありける」「若菜上」―二六〇頁)と語る。朱雀院がなぜ女三宮のみを不条理なまでに偏愛なさるのか、その理由については ...