王朝人の精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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44 ページ
... より離れ、類歌である「夏草の」の歌をも含めて説明可能な素足の習俗を想定できれば、こうした疑問も一気に解消しうるのではなかろうか。沓をはかず素足でいく者を、古人はどのように観じたのであろう。王朝貴顕の間では、一般に沓ははいているべきもので ...
... より離れ、類歌である「夏草の」の歌をも含めて説明可能な素足の習俗を想定できれば、こうした疑問も一気に解消しうるのではなかろうか。沓をはかず素足でいく者を、古人はどのように観じたのであろう。王朝貴顕の間では、一般に沓ははいているべきもので ...
120 ページ
... より、(御身の)はらまれ給ひにしこなた、俗の方の文を見侍りしにも、又、内教の心を尋ぬる中にも、夢を信ずべきこと、多く侍りしかば、いやしきふところのうちにも、かたじけなく、思ひいたづきたてまつりしかど、力およばぬ身に、思う給へかねてなんかゝ ...
... より、(御身の)はらまれ給ひにしこなた、俗の方の文を見侍りしにも、又、内教の心を尋ぬる中にも、夢を信ずべきこと、多く侍りしかば、いやしきふところのうちにも、かたじけなく、思ひいたづきたてまつりしかど、力およばぬ身に、思う給へかねてなんかゝ ...
214 ページ
... より、あなたこなた、物思ひとて、心乱り給ふばかりのことあらじ」となん思ふ。后といひ、まして、それよりつぎくは、やむごとなき人といへど、みな、かならず、安からぬ物思ひ添ふわざなり。(女御・更衣の)たかきまじらひにつけても、心乱れ、人に争ふ ...
... より、あなたこなた、物思ひとて、心乱り給ふばかりのことあらじ」となん思ふ。后といひ、まして、それよりつぎくは、やむごとなき人といへど、みな、かならず、安からぬ物思ひ添ふわざなり。(女御・更衣の)たかきまじらひにつけても、心乱れ、人に争ふ ...