王朝人の精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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14 ページ
... 伊勢物語』は死を自覚しながらも悟りきれぬまま死に直面する昔男の、人間味豊かな心象を、『大和物語』とは比較にならぬほどの短い章段で語りきり、読者に人の死の重さを思わせる。二死を語る章段『伊勢物語』で語られる死とかかわる章段は、次のように ...
... 伊勢物語』は死を自覚しながらも悟りきれぬまま死に直面する昔男の、人間味豊かな心象を、『大和物語』とは比較にならぬほどの短い章段で語りきり、読者に人の死の重さを思わせる。二死を語る章段『伊勢物語』で語られる死とかかわる章段は、次のように ...
17 ページ
... 伊勢物語』が有する風流・風雅な行ないをたっとぶみやび心の所産であろう。哀悼・追善の場でも風流の心を保ちうるところに、『伊勢物語』的美の世界が認められるのである。四霊魂と螢ウスモノ女車に螢を放す三十九段の源至と同類の逸話は、『宇津保物語 ...
... 伊勢物語』が有する風流・風雅な行ないをたっとぶみやび心の所産であろう。哀悼・追善の場でも風流の心を保ちうるところに、『伊勢物語』的美の世界が認められるのである。四霊魂と螢ウスモノ女車に螢を放す三十九段の源至と同類の逸話は、『宇津保物語 ...
20 ページ
林田孝和. 注( 4 )伊藤慎吾氏『源氏物語の風俗語の新研究』五三頁参照。 第一章沓をめぐっての伝承伊勢物語六十. でて」と、水をかけることによる蘇生が語られる。六段の鬼一口譚にみえる「足ずりをして泣」く男の行為も、たんに悲しみや怒りを描出したので ...
林田孝和. 注( 4 )伊藤慎吾氏『源氏物語の風俗語の新研究』五三頁参照。 第一章沓をめぐっての伝承伊勢物語六十. でて」と、水をかけることによる蘇生が語られる。六段の鬼一口譚にみえる「足ずりをして泣」く男の行為も、たんに悲しみや怒りを描出したので ...
多く使われている語句
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