王朝人の精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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57 ページ
... 草履を揃えて置く風習も各地から報告されているが、こうした風習も、草履は祖霊を迎える神座と観じるところからでたのであろう。要するに、沓は神霊の依り代、神座にほかならなかったのである。よく履物が呪禁の目的で、村境や戸口、産室の入口などに ...
... 草履を揃えて置く風習も各地から報告されているが、こうした風習も、草履は祖霊を迎える神座と観じるところからでたのであろう。要するに、沓は神霊の依り代、神座にほかならなかったのである。よく履物が呪禁の目的で、村境や戸口、産室の入口などに ...
69 ページ
... 草履・草鞋を座敷からはいてで、墓へ向かわなければならぬとするところが多い。墓地は、古くは祖霊のいます神域として親しみ ... 草履のことを、伊豆七島の新島あたりでは「アッチ草履」と呼び(「民間伝承」三〇一)、埼玉県朝霞市間木で「金鋼草履」、坂戸 ...
... 草履・草鞋を座敷からはいてで、墓へ向かわなければならぬとするところが多い。墓地は、古くは祖霊のいます神域として親しみ ... 草履のことを、伊豆七島の新島あたりでは「アッチ草履」と呼び(「民間伝承」三〇一)、埼玉県朝霞市間木で「金鋼草履」、坂戸 ...
73 ページ
... 草履が用いられる。庭草履というのは、収農の秋、米を調製するときに庭ではく草履である。そのころ、腹痛を起こすと、よくこの草履の、古くなって裏に土のついたものを火にあぶり、熱くなるのを待って、丁寧に手拭いや木綿切れに包んで、痛む腹に ...
... 草履が用いられる。庭草履というのは、収農の秋、米を調製するときに庭ではく草履である。そのころ、腹痛を起こすと、よくこの草履の、古くなって裏に土のついたものを火にあぶり、熱くなるのを待って、丁寧に手拭いや木綿切れに包んで、痛む腹に ...