王朝人の精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
この書籍内から
検索結果1-3 / 38
13 ページ
... 霊魂観を究明することが前提条件となる。恋も結婚も、死も葬送も、主な人生儀礼のすべてが、霊魂観と深く係わっている。王朝の文学作品も、霊魂観をぬきにしては究明不可能といっても過言ではあるまい。 1 次に『伊勢物語』の葬送関係章段を中心にして ...
... 霊魂観を究明することが前提条件となる。恋も結婚も、死も葬送も、主な人生儀礼のすべてが、霊魂観と深く係わっている。王朝の文学作品も、霊魂観をぬきにしては究明不可能といっても過言ではあるまい。 1 次に『伊勢物語』の葬送関係章段を中心にして ...
71 ページ
... 霊魂観を云々する上で貴重な資料となることは周知のところ。和泉式部は、沢に飛びかう螢光をみて、それが、恋い忍ぶあまり自己の身体から遊離し飛翔する、彼女自身の魂ではないかと思う、とうたう。古人は、恋や病気や死はともに、その体内に宿る霊魂の有 ...
... 霊魂観を云々する上で貴重な資料となることは周知のところ。和泉式部は、沢に飛びかう螢光をみて、それが、恋い忍ぶあまり自己の身体から遊離し飛翔する、彼女自身の魂ではないかと思う、とうたう。古人は、恋や病気や死はともに、その体内に宿る霊魂の有 ...
91 ページ
... 霊魂の一部・生命の一部であり、その人の分身ぐらいにみた方が、より文学作品との係わりを密なものにするであろう。の文学わが国においても影に霊魂の宿りを観じる信仰理念が存したというこの指摘は ... 霊魂と同一視する霊魂信仰が生きていたからであろう。
... 霊魂の一部・生命の一部であり、その人の分身ぐらいにみた方が、より文学作品との係わりを密なものにするであろう。の文学わが国においても影に霊魂の宿りを観じる信仰理念が存したというこの指摘は ... 霊魂と同一視する霊魂信仰が生きていたからであろう。