新潮, 第 106 巻、第 11 号新潮社, 2009 |
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... だが、ダイナミックな筆法はなかなかのものといえよう。松尾真由美『不完全協和音』は、「秘めやかな共振、しくは招かれたあとの光度が水底をより深める」「儚いもののあでやかな輝度をもとめて」という、それぞれに長い題名を持つ二冊が一つの貼り函に ...
... だが、ダイナミックな筆法はなかなかのものといえよう。松尾真由美『不完全協和音』は、「秘めやかな共振、しくは招かれたあとの光度が水底をより深める」「儚いもののあでやかな輝度をもとめて」という、それぞれに長い題名を持つ二冊が一つの貼り函に ...
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... だが、そこで、もう一つ気が付いたのが、松浦さんが二十二歳のころに書いた「韻文作品」(『現代詩文庫』にある)である。韻文といふが、ほとんどが短歌であり、連句も混じつてゐる。絶えはてよ春は雨月のもの狂ひくれなゐ沈む水もいのち歩み去れしたたる汗 ...
... だが、そこで、もう一つ気が付いたのが、松浦さんが二十二歳のころに書いた「韻文作品」(『現代詩文庫』にある)である。韻文といふが、ほとんどが短歌であり、連句も混じつてゐる。絶えはてよ春は雨月のもの狂ひくれなゐ沈む水もいのち歩み去れしたたる汗 ...
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... だが」「『食人国』は三十ヵ国語に訳されたそうじゃないか。作者が生きていればノーベル賞もらえたかも知れねえな」「お前のはどうだ」「だめだね。あまりにも島国根性で、日本じゃ売れるが、大陸の大国には売れねえし読まれない。言っとくけどお前のも ...
... だが」「『食人国』は三十ヵ国語に訳されたそうじゃないか。作者が生きていればノーベル賞もらえたかも知れねえな」「お前のはどうだ」「だめだね。あまりにも島国根性で、日本じゃ売れるが、大陸の大国には売れねえし読まれない。言っとくけどお前のも ...
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多く使われている語句
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