現代思想, 第 36 巻、第 1 号青土社, 2008 |
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114 ページ
... 支配を支持するのか、内面の葛藤において支配を見出すのかは制度論的には大きな差となる。なぜなら、その結果としてホッブズは主権の座につく特定者の支配という伝統的な支配被支配構造の存在を不可欠としたのに対して、ルソーは理論の本旨において直接 ...
... 支配を支持するのか、内面の葛藤において支配を見出すのかは制度論的には大きな差となる。なぜなら、その結果としてホッブズは主権の座につく特定者の支配という伝統的な支配被支配構造の存在を不可欠としたのに対して、ルソーは理論の本旨において直接 ...
119 ページ
... 支配関係であり、主たる政治的情念は支配し統治する情念であるということである。私はこの結論がまったく誤っているということを言いたい」( Arendt 1963 , p.276 )という発言がそれである。これまでの議論で確認してきたことの一つに、主権的意志の存在 ...
... 支配関係であり、主たる政治的情念は支配し統治する情念であるということである。私はこの結論がまったく誤っているということを言いたい」( Arendt 1963 , p.276 )という発言がそれである。これまでの議論で確認してきたことの一つに、主権的意志の存在 ...
121 ページ
... 支配的意志の貫徹という政治観も、その意志主体として主権を要請することもアレントの議論には不要である。彼女の政治体のモデルに必要とされるのは、むしろ、「活動」を可能にする他者と共有された関係性、いわゆる「介在物( in - between )」である。第 ...
... 支配的意志の貫徹という政治観も、その意志主体として主権を要請することもアレントの議論には不要である。彼女の政治体のモデルに必要とされるのは、むしろ、「活動」を可能にする他者と共有された関係性、いわゆる「介在物( in - between )」である。第 ...
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