テレビを〈読む〉TV黄金時代の名番組『スタスキーとハッチ』『スウィーニー』『刑事コジャック』『鬼警部アイアンサイド』などを題材に、番組内容とオーディエンスの双方にわたって、テレビの持つ機能と政治性を記号論的アプローチで分析。なにげない場面にも暗示されている階級・人種・ジェンダーを読み解いた、初期カルチュラルスタディーズの秀作。 目次 編集主幹の序文 感謝のことば 第一章テレビを〈読む〉 第二章内容分析 画面にあるもの/黒人と女性/ドラマと社会的価値観/暴力とわれわれの文化 第三章テレビの記号 記号記号表現記号内容/イコン的、動機的記号/恣意的、非動機的記号/意 味作用の三段階/メタファーとメトニミー/パラダイムとシンタグム/あるテ レビ・シンタグムの分析 第四章テレビのコード 論理的コード/審美的コード/コード化と慣習/意味づけの最小単位/コード と知覚 第五章テレビの機能 機能主義的伝統/利用と満足/皮下注射効果/マス[大量]消費、それともマ ス・コミュニケーション?/誰が伝達者か? 第六章語り部 (バード bard) としてのテレビ 儀礼的濃縮/ニュース 第七章オーディエンス オーディエンスの対応/ライフ・スタイルと階級条件 第八章テレビの様式 話し言葉の論理/テレビ・ディスクールにあらわれる話し言葉の伝統と書き言葉 |