ザ・ツーリスト: 高度近代社会の構造分析

前表紙
学文社 (gakubunsha), 2012 - 292 ページ
本書は観光社会学の古典であり、名著である。
世界の多くの社会学者や観光研究者の、その研究の拠りどころともなっている。
この世界的に著名な「ザ・ツーリスト」を初めて日本の読者に届けることができる。
日本の観光社会学を志す、全ての研究者、学生待望の初邦訳本。

東日本大震災直後に「美しい日本の復興を願う」という見舞いと、
激励を発せられた心優しくも英邁なマキァーネル博士の業績の全てがここに凝縮されている。

ディーン・マキァーネル(マキャーネル)
日本語版への序文『ザ・ツーリスト―高度近代社会の構造分析』 より
『?私が議論したのは、大規模に拡大する観光という個人の行為が、
近代社会ならびに脱近代社会の連帯に寄与した、
という事実である。大勢の人が集合的に観光地を訪れ、広島の被害を目にして憤り、
富士山の壮麗さの前で自らに謙虚となり、厳島神社で遺産に尊敬の念を表すことで、人間が共通の道徳的、
倫理的、審美的な羅針盤を持ち続ける安心感が生み出されるのだ。』

原著:The Tourist :A New Theory of the Leisure Class, University of California Press, 1999. by Dean MacCannell.

著者について (2012)

(ディーンマキァーネル)

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