現代思想, 第 35 巻、第 15 号青土社, 2007 |
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... 国家本位の職業観」を提示し、「公」をまさに「国家」としていたことに対して批判的に対峙する様子はほとんどなく、第三者的、傍観者的な記述が目立つ。たとえば、「戦時中筆者は『職業観の変革』なる一文を書いて、個人本位の勤労観から国家本位の勤労観 ...
... 国家本位の職業観」を提示し、「公」をまさに「国家」としていたことに対して批判的に対峙する様子はほとんどなく、第三者的、傍観者的な記述が目立つ。たとえば、「戦時中筆者は『職業観の変革』なる一文を書いて、個人本位の勤労観から国家本位の勤労観 ...
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... 国家への奉仕」という言説が戦中にどういう役割を果たしたのかということは問題とならない。「国家本位の勤労観」への批判ではなく、むしろ国民の倫理性の低さを問題としている。そしてこの「国家本位の勤労観」は、繰り返し説かれたがゆえにある程度は ...
... 国家への奉仕」という言説が戦中にどういう役割を果たしたのかということは問題とならない。「国家本位の勤労観」への批判ではなく、むしろ国民の倫理性の低さを問題としている。そしてこの「国家本位の勤労観」は、繰り返し説かれたがゆえにある程度は ...
179 ページ
... 国家が念頭におかれていた。「市民社会と社会主義」といったいわばリベラルなマルクス主義的路線を放棄した山之内は、アメリカ型福祉国家もソ連型社会主義もともに巨大な官僚制の支配、管理社会化への道をたどることを想定していた。それだけに、いっそう ...
... 国家が念頭におかれていた。「市民社会と社会主義」といったいわばリベラルなマルクス主義的路線を放棄した山之内は、アメリカ型福祉国家もソ連型社会主義もともに巨大な官僚制の支配、管理社会化への道をたどることを想定していた。それだけに、いっそう ...
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