不倫

前表紙
KADOKAWA, 2016 - 303 ページ
優しく裕福な夫、二人の子ども、ジャーナリストとしての恵まれた仕事。幸福を絵に描いたような生活を送っていたリンダだったが、ある取材を機に人生を見つめ直し、自分が抱える深い悲しみに気づいてしまった。自分は日常生活に追われ、危険を冒すことを恐れ鈍感になっていた。結婚生活にも情熱は感じられない。感動も喜びも消え、この孤独感はだれにも理解してもらえないとリンダは絶望し始めていた。そんなとき、元彼と再会する。政治家として出世街道を歩みながらも同じような孤独を抱えたその男、ヤコブはリンダに問いかけた。「きみは幸せなのかい」と。その一言がきっかけで、リンダは刺激を求め危険な道に足を踏み入れる―。

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