近代ヨーロッパとキリスト教: カトリシズムの社会史

前表紙
中野智世, 前田更子, 渡邊千秋, 尾崎修治
勁草書房, 2016 - 352 ページ
世俗化のトップランナーとみなされてきた近代ヨーロッパ。しかし、その文化や生活習慣、制度や政策の基層には、今なお、キリスト教、ことに中世以来の伝統宗教であるカトリックの存在が垣間見える。カトリシズムというプリズムを通して、近代ヨーロッパとキリスト教との対抗・相互補完の歴史を探る論文集。

著者について (2016)

中野智世(なかのともよ)1965年生。成城大学文芸学部教授。専門はドイツ近現代史・社会史。主著:Familienfursorge in der Weimarer Republik. Das Beispiel Dusseldorf( Droste Verlag, 2008)、『近代ヨーロッパの探求15福祉』(共編著、ミネルヴァ書房、2012年)、『近代ヨーロッパとキリスト教―カトリシズムの社会史』(共編著、勁草書房、2016年)、『「価値を否定された人々」―ナチス・ドイツの強制断種と「安楽死」』(共著、新評論、2021年)。 前田更子(まえだのぶこ)1973年生。明治大学政治経済学部教授。専門はフランス近現代史。主著:『私立学校からみる近代フランス―19世紀リヨンのエリート教育』(昭和堂、2009年)、『近代ヨーロッパとキリスト教―カトリシズムの社会史』(共編著、勁草書房、2016年)、『新しく学ぶフランス史』(共著、ミネルヴァ書房、2019年)、『フランスの歴史を知るための50章』(共著、明石書店、2020年)。 渡邊千秋(わたなべちあき)1967年生。青山学院大学国際政治経済学部教授。専門はスペイン現代史・地域研究。主著:『概説近代スペイン文化史―18世紀から現代まで』(共著、ミネルヴァ書房、2015年)、『近代ヨーロッパとキリスト教―カトリシズムの社会史』(共編著、勁草書房、2016年)、『現代スペインの諸相―多民族国家への射程と相克』(共著、明石書店、2016年)、Mas alla de los nacionalcatolicismos( 共著, Madrid, Silex, 2021). 尾崎修治(おざきしゅうじ)1962年生。静岡県立大学広域ヨーロッパ研究センター客員研究員。上智大学等で非常勤講師。専門はドイツ近現代史。主著:『ドイツ文化史入門―16 世紀から現代まで』(共著、昭和堂、2011年)、『近代ヨーロッパとキリスト教―カトリシズムの社会史』(共編著、勁草書房、2016年)、「19世紀末ドイツのカトリック労働運動―ドイツ・カトリック国民協会の組織網の考察から」(『西洋史学』246号、2012年)、「戦場における宗教―第一次世界大戦期ドイツのカトリック戦場司牧の考察から」(『現代史研究』63号、2017年)。

書誌情報