ExcelとRではじめる やさしい経済データ分析入門

前表紙
株式会社 オーム社, 2020/06/18 - 288 ページ

ツールの操作からレポートのまとめ方まで、データ分析のキホンが身につく!

 この本は、データ分析の初心者、とくに文系の方を対象とした社会経済に関するデータ分析の入門書です。

 前半は、プログラミング言語に抵抗のある方でも取り組みやすいよう、Excelで記述統計の解説を行います。Excelの基本操作もフォローするので、パソコンが苦手な方でも大丈夫です。

 後半に入ったら、データ数が多い場合の分析方法をR(R Studio)で解説していきます。Rについても、もちろんインストールから使い方を説明します。経済データの分析でよく使われる回帰分析をしっかり理解し、レポートとしてまとめられるよう、ていねいに解説していきます。

 卒論などで大量のデータ分析を必要とする文系学生のほか、アンケートなどのデータ分析が必要だけれど、数学が苦手な社会人の方にもおすすめです。

【本書の特徴】

・ ExcelやRを使用した経済に関する例題および演習問題を、各章に掲載しています。数式を追うだけでなく、手を動かして実際の分析方法を身につけることができます。

・ 演習問題には公的統計データを使用しているため、常に最新の情報を分析しながら学べます。

・ExcelやRは、パソコンに苦手意識のある方でも取り組みやすいよう、使用方法をていねいに解説します。


このような方におすすめ

◎ 経済学部や経営学部、および関連する社会科学系の学生

◎ 数学が得意ではないが、データを分析してレポートを作成したい学生および社会人

主要目次

Chapter 1 データと変数の種類

Chapter 2 データをグラフ化しよう

Chapter 3 一つの変数による記述統計―中心と散らばりの統計量

Chapter 4 二つの変数による記述統計―相関係数と回帰分析

Chapter 5 推定の考えかた

Chapter 6 検定の考えかた

Chapter 7 回帰分析での推定と検定

Chapter 8 ダミー変数を用いた回帰分析

Chapter 9 レポートの作成

 

目次

標本平均の標準誤差の計算
132
55 正規分布
135
2 標準正規分布表の使いかた
136
56 母平均の信頼区間
138
母平均の信頼区間
141
57 まとめ
142
CHAPTER6 検定の考えかた
143
62 帰無仮説と対立仮説
145

ヒストグラムの作成
22
23 折れ線グラフ
23
1 変数の水準
24
2 変数の変化率
26
折れ線グラフの作成
28
主題図
31
主題図の作成
33
25 まとめ
35
CHAPTER3 一つの変数による記述統計中心と散らばりの統計量
37
1 平均
38
合計と平均の計算
39
3 加重平均
41
度数分布表からの平均値
45
5 中央値
46
6 最頻値
47
中央値最頻値の計算
49
32 データのばらつきの値
50
2 分散を求める際にn1で割る理由
54
33 標準偏差の活用
56
変動係数の計算
57
4 標準化と偏差値
58
標準化と偏差値の計算
61
34 四分位値と箱ひげ図
63
四分位値の計算
66
3 箱ひげ図
67
箱ひげ図の作成
68
35 その他の記述統計量
70
36 Excelを用いて一括して計算する方法
71
aggregate関数
73
37 まとめ
75
CHAPTER4 二つの変数による記述統計相関係数と回帰分析
77
散布図の作成
78
42 共分散
79
共分散
82
43 相関係数
84
相関係数
87
3 相関係数の注意点
89
見せかけの相関
90
44 回帰分析
91
回帰直線
92
3 単回帰分析
93
4 全変動の分解と決定係数
98
単回帰分析
101
6 重回帰分析
104
7 重回帰式の当てはまりの指標
107
重回帰分析
109
45 まとめ
115
CHAPTER5 推定の考えかた
117
1 母集団と全数調査
118
2 標本と標本調査
119
52 標本抽出の方法
120
2 系統抽出
121
3 層別抽出法
122
53 推定の考えかた
123
1 母平均の推定
124
54 標本平均の標本分布
126
2 標本平均の標本分布
127
3 標本平均の標準誤差の計算
131
63 検定統計量
147
母平均の仮説検定の検定統計量
149
64 臨界値の設定
150
2 臨界値の設定
152
3 棄却域と信頼区間との関係
154
65 仮説検定の結論の述べかた
155
66 母平均値の両側検定の手順
156
母平均の両側検定
157
67 分布を用いた臨界値の求めかた
159
2 p値を用いた仮説検定
161
t分布に基づく臨界値とp値に基づく仮説検定
163
68 まとめ
164
CHAPTER7 回帰分析での推定と検定
165
72 回帰分析での推定
167
単回帰分析
169
73 回帰分析での仮説検定
173
回帰係数のt検定
177
3 回帰係数の信頼区間
181
回帰係数の信頼区間
182
74 重回帰式における推定と検定
183
重回帰モデルの推定
184
75 まとめ
186
CHAPTER8 ダミー変数を用いた回帰分析
187
82 ダミー変数を説明変数とした単回帰分析
189
ダミー変数を説明変数とした単回帰分析
190
83 説明変数に一つのダミー変数を入れた重回帰分析
195
一つのダミー変数を含む重回帰分析
196
3 基準グループを設けない場合
198
84 ダミー変数と連続変数の交差項を入れた回帰分析
202
ダミー変数と連続変数との交差項を含む回帰式
203
85 説明変数に複数のダミー変数を含む回帰分析
205
二つのカテゴリーからなる質的情報を表すダミー変数を複数含む回帰分析
207
3 ダミー変数とダミー変数の交差項を入れた回帰分析
208
ダミー変数とダミー変数の交差項を入れた回帰分析
210
5 三つ以上のカテゴリーからなる質的情報を表すダミー変数を含む回帰分析
211
三つ以上のカテゴリーからなる質的情報を表すダミー変数を含む回帰分析
213
86 ダミー変数が被説明変数の場合の回帰分析
217
線形確率モデル分析
218
87 まとめ
222
CHAPTER9 レポートの作成
225
1 レポート本文の構成
226
92 図表の作成
227
2 記述統計表の作成
228
3 回帰分析の推定結果表の作成
233
4 Rの分析結果からの表の作成
236
93 文章の執筆
242
4 分析結果
243
1 参考文献の本文中での引用
244
96 まとめ
248
97 演習問題II
249
練習問題解答例
251
付録1 付表
254
付録2 学習案内
258
参考文献
260
索引
262
著者略歴
270
奥付
271

多く使われている語句

著者について (2020)

隅田 和人(すみた かずと)

1997 年慶應義塾大学総合政策学部卒業。2002 年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。2002 年より金沢星稜大学経済学部に着任し講師、准教授を経て、2013 年より東洋大学経済学部国際経済学科准教授。2019 年より同大学教授。

主な業績:“The Rent Term Premium for Cancel lable Leases.”Journal of Real Estate Finance and Economics , 52(4), 2016, 480-511.(共著)

岡本 基(おかもと もとい)

2002 年東洋大学経済学部卒業。2009 年東洋大学大学院経済学研究科経済学専攻博士後期課程修了。博士(経済学)。大学共同利用機関法人情報・システム研究機構リサーチ・アドミニストレーター(常勤研究員)。統計数理研究所特任准教授。

主な業績:「国内家庭用ゲーム産業の現状と将来」『国際公共経済研究』、21、2010、43- 51。

岩澤 政宗(いわさわ まさむね)

2010 年University of Hohenheim 卒業。2016 年京都大学大学院経済学研究科 博士後期課程修了。博士(経済学)。2016 年より日本学術振興会特別研究員(PD) 東京大学経済学研究科を経て、2019 年より小樽商科大学准教授。

主な業績:“A Joint Specification Test for Response Probabilities in Unordered Multinomial Choice Models,” Econometrics , 3(3), 2015, 667.697.

金 燕春(きん えんしゅん)

2011 年(中国)山東大学卒業。2018 年京都大学大学院経済学研究科 博士後期課程修了。博士(経済学)。2018 年より東京大学経済学研究科特任研究員を経て、2020 年よりコンサルティングファームにてコンサルタントとして勤務。

主な業績:“Testing for Overconfidence Statistically: A Moment Inequality Approach”,Journal of Applied Econometrics , forthcoming.(共著)

水村 陽一(みずむら よういち)

2012 年城西大学経済学部経済学科卒業。2015 年東洋大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。修士(経済学)。2016 年より東洋大学大学院経済学研究科経済学専攻博士後期課程。

主な業績:「開業促進政策と開業障壁―ドイツ手工業秩序法の大改正に関する実証分析―」『日本中小企業学会論集』、38、2019、117-129。

吉田 崇紘(よしだ たかひろ)

2013 年筑波大学理工学群卒業。2018 年筑波大学大学院システム情報工学研究科修了。

博士(社会工学)。2018 年より国立環境研究所地球環境研究センター特別研究員。

主な業績:“A Moran coefficient-based mixed effects approach to investigate spatially varying relationships.” Spatial Statistics , 19, 2017, 68.89.(共著)

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