王朝びとの精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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41 ページ
... みるか、信濃路開発に従事する夫を送り出す妻の歌とみるかの二説で、ともに恋歌と解される。確かに新道開発という歴史的事実を背景に論じられるこれらの説は、傾聴すべき点も少なくない。だがこのように、上二句のみ中心をおいて論じられる傾きのあるこの ...
... みるか、信濃路開発に従事する夫を送り出す妻の歌とみるかの二説で、ともに恋歌と解される。確かに新道開発という歴史的事実を背景に論じられるこれらの説は、傾聴すべき点も少なくない。だがこのように、上二句のみ中心をおいて論じられる傾きのあるこの ...
42 ページ
... みると、どうもこの歌には、人として生まれたからには避けることのできない死の影が、かなり濃くさしているように思われる。つまりこの歌を、私は恋歌ではなく挽歌とみた方がよさそうに思うのである。東国における万葉びとの風俗を素足とみる方が、意外に ...
... みると、どうもこの歌には、人として生まれたからには避けることのできない死の影が、かなり濃くさしているように思われる。つまりこの歌を、私は恋歌ではなく挽歌とみた方がよさそうに思うのである。東国における万葉びとの風俗を素足とみる方が、意外に ...
228 ページ
... みると、醜男はいわゆる「醜い男」の意でなかったことは明確である。黄泉の国の大神に葦原色許男命といわせたのは、根の国(死者の国)からみると異郷である葦原の中つ国からやってきた男神くらいの意味であったのだろう。沖縄の『おもろ双紙』ではシコ ...
... みると、醜男はいわゆる「醜い男」の意でなかったことは明確である。黄泉の国の大神に葦原色許男命といわせたのは、根の国(死者の国)からみると異郷である葦原の中つ国からやってきた男神くらいの意味であったのだろう。沖縄の『おもろ双紙』ではシコ ...
多く使われている語句
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