王朝びとの精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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54 ページ
... 履物が神の依り代となりうるものであったことを、この例はみせているように思う。この端的な民俗が、秋田の荒屋山王社の例祭に認められる。カミクラ『風俗問状答』をみると、秋田市に近い荒屋駅の山王社(現在は日吉神社)の例祭は、毎年八月十五日に行なわ ...
... 履物が神の依り代となりうるものであったことを、この例はみせているように思う。この端的な民俗が、秋田の荒屋山王社の例祭に認められる。カミクラ『風俗問状答』をみると、秋田市に近い荒屋駅の山王社(現在は日吉神社)の例祭は、毎年八月十五日に行なわ ...
57 ページ
... 履物は、豊饒神を迎える神座神迎え・神降ろしの座であったことがはっきりわかる。そうした履物を家から田へ移すのは、家に迎えた農業神を田に移すことを目的とした農耕儀礼であったのである。コトガミ祭りにおいて履物を樹木に吊るしたりするゆえんも ...
... 履物は、豊饒神を迎える神座神迎え・神降ろしの座であったことがはっきりわかる。そうした履物を家から田へ移すのは、家に迎えた農業神を田に移すことを目的とした農耕儀礼であったのである。コトガミ祭りにおいて履物を樹木に吊るしたりするゆえんも ...
74 ページ
... 履物を副葬品の一つとしたり、死者にはかせたりする。そうする目的を、死者の旅仕度とか、履物の威力によって死霊を封じこめるためだとか説明されるが、やはりこの本義は、死者の魂がその履物を依り代にして、孫子の代にも再び生まれかわってきてくれる ...
... 履物を副葬品の一つとしたり、死者にはかせたりする。そうする目的を、死者の旅仕度とか、履物の威力によって死霊を封じこめるためだとか説明されるが、やはりこの本義は、死者の魂がその履物を依り代にして、孫子の代にも再び生まれかわってきてくれる ...
多く使われている語句
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