王朝びとの精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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198 ページ
... 正妻でなくて何であろうか。亡き妻葵上の<車争ひ〉を話題にして、紫上を諭すのもその証左ではないか。さらに、明石姫君の入内にあたって、初めて紫上に対面した明石上の心中思惟として、次のように語られるのである。 また、(紫上は)いとけだから 198.
... 正妻でなくて何であろうか。亡き妻葵上の<車争ひ〉を話題にして、紫上を諭すのもその証左ではないか。さらに、明石姫君の入内にあたって、初めて紫上に対面した明石上の心中思惟として、次のように語られるのである。 また、(紫上は)いとけだから 198.
203 ページ
... 正妻として六条院に迎える。紫上は三十二歳、不動のものと信じていた六条院の正妻の座"からすべり落ち、思いもよらなかった苦悩を舐めることになる。そうした紫上の苦悩の深さを、物語作者は「若菜上」巻以降克明に描写していく。紫上づきの女房たちまで ...
... 正妻として六条院に迎える。紫上は三十二歳、不動のものと信じていた六条院の正妻の座"からすべり落ち、思いもよらなかった苦悩を舐めることになる。そうした紫上の苦悩の深さを、物語作者は「若菜上」巻以降克明に描写していく。紫上づきの女房たちまで ...
204 ページ
林田孝和. 二正妻の座それには、まず当時における正妻の座がどのようなものであったのか、物語の世界で確認しておく必要がある。 「宿木」の巻に次のような. ることになったのは、浮気で気弱な自分の心のゆるみからだ、と反省する。こうした反省をせざるを ...
林田孝和. 二正妻の座それには、まず当時における正妻の座がどのようなものであったのか、物語の世界で確認しておく必要がある。 「宿木」の巻に次のような. ることになったのは、浮気で気弱な自分の心のゆるみからだ、と反省する。こうした反省をせざるを ...
多く使われている語句
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