王朝びとの精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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112 ページ
... 自分の夢に出現する、と考える遊離魂の信仰を発想の基盤にもつ歌である。自分の心とはかかわりなく、相手の思いによってみせられる夢である。このような夢の享受のあり方は、当然、相手が冷淡になると夢をみなくなるという論理を成立させる。 ㄡ ウケ 5 ...
... 自分の夢に出現する、と考える遊離魂の信仰を発想の基盤にもつ歌である。自分の心とはかかわりなく、相手の思いによってみせられる夢である。このような夢の享受のあり方は、当然、相手が冷淡になると夢をみなくなるという論理を成立させる。 ㄡ ウケ 5 ...
113 ページ
... 自分のことを忘れるからであろうか、とその間の事情を端的に詠出している。5 ・ 16 の『万葉』の歌は、ともに相手のことを夢に見るために「うけひ」て寝たとあるので、就寝前に夢を見るべく神仏に祈願をかけて寝るという習俗のあったことをうかがわせる ...
... 自分のことを忘れるからであろうか、とその間の事情を端的に詠出している。5 ・ 16 の『万葉』の歌は、ともに相手のことを夢に見るために「うけひ」て寝たとあるので、就寝前に夢を見るべく神仏に祈願をかけて寝るという習俗のあったことをうかがわせる ...
199 ページ
... 自分の並々ならぬ宿運を思うものの、彼女が内裏を退出する儀式のうつくしく、車の宣旨までいただいて、女御の退出と変わることがないのを目のあたりにするにつけて、紫上と自分との身のほどの違いをつくづく思い比べるのである。これでも紫上は六条院の ...
... 自分の並々ならぬ宿運を思うものの、彼女が内裏を退出する儀式のうつくしく、車の宣旨までいただいて、女御の退出と変わることがないのを目のあたりにするにつけて、紫上と自分との身のほどの違いをつくづく思い比べるのである。これでも紫上は六条院の ...
多く使われている語句
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