王朝びとの精神史桜楓社, 1983 - 260 ページ |
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146 ページ
... 須磨への退去を余儀なくされた。二年半に及ぶ須磨・明石での佗び住居、二十八歳の七月二十日余り、召還の宣旨が下り、帰還。それ以後、光源氏はとんとん拍子の出世をとげる。光源氏帰還の契機となるこの十数日にわたる須磨・明石の天変は、源氏を中央政権 ...
... 須磨への退去を余儀なくされた。二年半に及ぶ須磨・明石での佗び住居、二十八歳の七月二十日余り、召還の宣旨が下り、帰還。それ以後、光源氏はとんとん拍子の出世をとげる。光源氏帰還の契機となるこの十数日にわたる須磨・明石の天変は、源氏を中央政権 ...
147 ページ
... 須磨のあらしは、父帝・兄朱雀院の御女を犯した光源氏に対する、天然の雨水によって身を清めさせる禊ぎ祓えの意味があったのではないか、という考えを述べてみた。( 2 )その際、須磨・明石の天変を、住吉の神と桐壺院の霊験・霊威譚の要件とみなしたわけ ...
... 須磨のあらしは、父帝・兄朱雀院の御女を犯した光源氏に対する、天然の雨水によって身を清めさせる禊ぎ祓えの意味があったのではないか、という考えを述べてみた。( 2 )その際、須磨・明石の天変を、住吉の神と桐壺院の霊験・霊威譚の要件とみなしたわけ ...
148 ページ
... 須磨・明石の天変に係わる神霊示現や祈請・祈願の場面は、次の十一章段に分けることができよう。十二章段以降はその後日譚であるが、霊験・霊威をなすものの主体を究めるうえで重要と思われるのであげておく。 1 須磨での上巳の祓えの際、源氏が、八百 ...
... 須磨・明石の天変に係わる神霊示現や祈請・祈願の場面は、次の十一章段に分けることができよう。十二章段以降はその後日譚であるが、霊験・霊威をなすものの主体を究めるうえで重要と思われるのであげておく。 1 須磨での上巳の祓えの際、源氏が、八百 ...
多く使われている語句
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