動植物のフォークロア, 第 1 巻谷川健一 三一書房, 1992 - 490 ページ |
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... ころです。このころになると、クマはできるだけおなかを満たすと、四、五日は、大木の上に上がったり、木のしばを折りあつめたりして、そこでうたたねをするくせがあります。クマが毛皮を干すのだといって、ケボシとかミボシとか呼ばれていますが ...
... ころです。このころになると、クマはできるだけおなかを満たすと、四、五日は、大木の上に上がったり、木のしばを折りあつめたりして、そこでうたたねをするくせがあります。クマが毛皮を干すのだといって、ケボシとかミボシとか呼ばれていますが ...
36 ページ
... ころのことでした。あとあしだそのころです。昼間でも親ギツネが、家のまわりをうろつくのは――。だんだんとえづいてくる子たちのために、すきさえあれば、ヒヨッコも親どりも、かっぱらって行こうとします。一度こんなことがありました。これもあの奈良 ...
... ころのことでした。あとあしだそのころです。昼間でも親ギツネが、家のまわりをうろつくのは――。だんだんとえづいてくる子たちのために、すきさえあれば、ヒヨッコも親どりも、かっぱらって行こうとします。一度こんなことがありました。これもあの奈良 ...
93 ページ
... ころ、家には何頭もの馬や牛がいました。私も弟も、馬や牛の首にだきついては、その背中にはい上がって遊ぶのが得意でした。そのころ、ナッさんとよぶ家政婦がいて、これがまた、無類のダズキ(愛畜家)でした。いま、アカ(赤馬)がオンポが痛いと鳴いた ...
... ころ、家には何頭もの馬や牛がいました。私も弟も、馬や牛の首にだきついては、その背中にはい上がって遊ぶのが得意でした。そのころ、ナッさんとよぶ家政婦がいて、これがまた、無類のダズキ(愛畜家)でした。いま、アカ(赤馬)がオンポが痛いと鳴いた ...
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