動植物のフォークロア, 第 1 巻谷川健一 三一書房, 1992 - 490 ページ |
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... ヒナを育てることも出来ないという変りかたである。だから子孫を絶やさないようにするためには、よその鳥の巣へそっと卵を産み入れて、ヒナに孵えし立派に育てて貰うほか手がないので、そのためには親鳥はもとより、ヒナまでが暴虐 ぬ巣の卵をことごとく ...
... ヒナを育てることも出来ないという変りかたである。だから子孫を絶やさないようにするためには、よその鳥の巣へそっと卵を産み入れて、ヒナに孵えし立派に育てて貰うほか手がないので、そのためには親鳥はもとより、ヒナまでが暴虐 ぬ巣の卵をことごとく ...
206 ページ
... ヒナのある巣で、五羽のヒナがある時間内に両親から餌をもらった回数を調べたことがあった。それによると、ヒナのならぶ順を、向って左から右へ算えて、一番目のヒナは十七回、二番目が二十七回、三番目が二十回、四番目が十五回、五番目がわずか十三回 ...
... ヒナのある巣で、五羽のヒナがある時間内に両親から餌をもらった回数を調べたことがあった。それによると、ヒナのならぶ順を、向って左から右へ算えて、一番目のヒナは十七回、二番目が二十七回、三番目が二十回、四番目が十五回、五番目がわずか十三回 ...
207 ページ
... ヒナが、ときに巣から墜死するが、これはこの哀れなヒナにとっては生さぬ仲の雌親、継母の行為なりとは昔からの言いつたえである。すなわち、雌の親が殖半ばに災難で斃れるか、病死すると、雄の親はまもなく後妻をむかえる。これが家庭悲劇のもとで、後妻 ...
... ヒナが、ときに巣から墜死するが、これはこの哀れなヒナにとっては生さぬ仲の雌親、継母の行為なりとは昔からの言いつたえである。すなわち、雌の親が殖半ばに災難で斃れるか、病死すると、雄の親はまもなく後妻をむかえる。これが家庭悲劇のもとで、後妻 ...
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