新潮, 第 88 巻、第 7〜9 号 |
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23 ページ
私小説家は、確かに御当人が生きた現実を凄まじい形で書いているかもしれない
が、こんなに狭くてはいくらなんでも問題じゃないか、という人も当然いると
思う。それについてはどうでしょうか?佐伯でも、作品を考える上では、広い狭い
...
私小説家は、確かに御当人が生きた現実を凄まじい形で書いているかもしれない
が、こんなに狭くてはいくらなんでも問題じゃないか、という人も当然いると
思う。それについてはどうでしょうか?佐伯でも、作品を考える上では、広い狭い
...
25 ページ
佐伯ただ、ぼくはやっぱり私小説は「私」という人称を使って書かなくては駄目
だと思う。島「ぼく」も「おれ」も駄目だということ?佐伯「ぼく」だったら「
ぼく小説」、「おれ」だったら「おれ小説」と単純になるわけで、「かれ」
という ...
佐伯ただ、ぼくはやっぱり私小説は「私」という人称を使って書かなくては駄目
だと思う。島「ぼく」も「おれ」も駄目だということ?佐伯「ぼく」だったら「
ぼく小説」、「おれ」だったら「おれ小説」と単純になるわけで、「かれ」
という ...
26 ページ
島中上さんと佐伯さんは根本的な優しさでは共通していると思うけれども、表れ
方は全然違うんだな。佐伯それから、作中に表れたトラウマについて言えば、男
に犯られたことより、それでおふくろにすごく怒られて男らしくないと拒絶され
た ...
島中上さんと佐伯さんは根本的な優しさでは共通していると思うけれども、表れ
方は全然違うんだな。佐伯それから、作中に表れたトラウマについて言えば、男
に犯られたことより、それでおふくろにすごく怒られて男らしくないと拒絶され
た ...
27 ページ
これまで書いてきた「ショート・サーキット」みたいな作品は、「一本張り」
配線と同じ比喩で語れると思うんですよ。これから、構成力のともなった小説の
上での「盤外配線」をやってゆかなければならないと思っているんですよ。島「
盤 ...
これまで書いてきた「ショート・サーキット」みたいな作品は、「一本張り」
配線と同じ比喩で語れると思うんですよ。これから、構成力のともなった小説の
上での「盤外配線」をやってゆかなければならないと思っているんですよ。島「
盤 ...
31 ページ
そうして一息に飲み干したと思うと、更にまた一本鞄から取り出して、それも
一気に飲んでしまった。それから男は、また鞄に手を伸ばした。彼が次に手に
したのは、普通の封筒の半分の大きさのハトロン紙の封筒だった。彼は、そこ
から手札 ...
そうして一息に飲み干したと思うと、更にまた一本鞄から取り出して、それも
一気に飲んでしまった。それから男は、また鞄に手を伸ばした。彼が次に手に
したのは、普通の封筒の半分の大きさのハトロン紙の封筒だった。彼は、そこ
から手札 ...
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