集英社新書
中国10億人の日本映画熱愛史―高倉健、山口百恵からキムタク、アニメまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203561
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0274

出版社内容情報

中国が日本映画に熱狂した時代が残したもの。
文革後、中国は苦難の時代を脱し、経済発展の夢を追いはじめた。人々に熱狂的に受け入れられ、消えることのない影響を残した日本映画の数々。それらを媒介に、日中交流、日本文化受容の流れを描く。

内容説明

何かとギクシャクしがちな日中の間だが、かつて中国の人々がこぞって日本映画に熱狂し、高倉健、山口百恵、中野良子に酔いしれた時代があった。中華人民共和国成立から経済発展に沸く現代までを視野に入れると、文化大革命の嵐が終わったその時代に受け入れられた日本映画は、中国の人々に広く、深い影響を及ぼしてきたことがわかる。『君よ憤怒の河を渉れ』『サンダカン八番娼館 望郷』『砂の器』『未完の対局』からテレビドラマ『赤い疑惑』『おしん』やアニメまで、豊富な具体例をあげながら、若き中国人映画研究者がそれらを丹念に跡づけ、こわばった日中関係に別の角度から光を当てる。

目次

はじめに なぜ高倉健が張芸謀監督の中国映画に出演したのか
第1章 日本の光と影―文革直後の中国にとっての日本映画
第2章 ヒューマニズムとセンチメンタリズムの回帰
第3章 文革後の第四世代、第五世代監督にとっての日本映画
第4章 高倉健と山口百恵の神話
第5章 中国人はどのような日本映画を観てきたのか
第6章 八〇年代の日本のテレビドラマと中国の高度経済成長
結びにかえて 「酷文化」としての日本

著者等紹介

劉文兵[リュウブンペイ]
1967年、中国山東省生まれ。94年に来日。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学(表象文化論)博士課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員として早稲田大学演劇博物館を拠点に研究活動を続けている。専門は映画芸術論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちんれん

0
中国人がどんな過程で日本の映画、ドラマに影響を受けてきたか。同時期に朝鮮族など少数民族が隣国の影響受けたのかも気になった。2012/01/21

tkm66

0
何度も云うが、この人は結構アヤシイぞ。2007/07/16

tkm66

0
必要あって何度か読んだが、この人の本は大体同じ内容。2016/06/28

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