PMBOKを読んでPMPを名乗れば誰でもPMという風潮はいかがなものかと感じていたら、
女子高校生までもがドラッカーを読むような世の中になってしまった。
しかし、どうにも気に入らない。
分析して計画を立て数字を並べもっともらしい説明ができれば成功なのだろうか。
権限移譲と言いながら丸投げする管理職ばかり増えればいいのだろうか。
「マネージャの仕事」で父親がどのような仕事に追われていたのか理解しようと
した著者が、一歩踏み込んで問題提起する新作であります。
やはり仕事に追われているから管理職なのだと、改めて考えさせられました。

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マネジャーの実像 Tankobon Hardcover – January 25, 2011
by
ヘンリー・ミンツバーグ
(著),
池村千秋
(翻訳)
名著『マネジャーの仕事』から36年、待望の最新刊!
すぐれたマネジャーとは、カリスマリーダーでもなければ、戦略家でもない、次々に降りかかる「いまいましい問題」とエンドレスに付き合うことができるタフな実務家にほかならない――。
さまざまなマネジャー(=社長、中間管理職、現場責任者)の仕事現場に密着し、徹底した観察・分析を通してマネジャーのあるべき姿を描き出した、「マネジメント論」の決定版テキスト!
「マネジメント論」の常識を覆す衝撃の事実!!!
私たちは、偉大なリーダーの派手な成功と、それに輪をかけて派手な失敗のことは知っているが、ごく普通のマネジャーの日常についてはほとんどなにも知らない。
マネジャーは数々のジレンマを前提に行動しなければいけない。ジレンマから逃げたり、ジレンマを解決しようとしてはいけない、ジレンマと折り合いをつけるのだ!
ニワトリはベーコンエッグに「参加」しているがブタは「献身」している。マネジャーはマネジメントに「参加」するだけではなく「献身」しなければならない。
マネジメントとは、一本のロープの上を歩くだけの一次元の綱渡りではない。さまざまな場所に張り渡してある何本ものロープの上を歩く多次元の綱渡りなのだ。
好ましいマネジャーとは、MBA教育やリーダーシップ礼賛論に毒されているナルシストではなく、経験と常識を備えた「普通の人物」である。
すぐれたマネジャーとは、カリスマリーダーでもなければ、戦略家でもない、次々に降りかかる「いまいましい問題」とエンドレスに付き合うことができるタフな実務家にほかならない――。
さまざまなマネジャー(=社長、中間管理職、現場責任者)の仕事現場に密着し、徹底した観察・分析を通してマネジャーのあるべき姿を描き出した、「マネジメント論」の決定版テキスト!
「マネジメント論」の常識を覆す衝撃の事実!!!
私たちは、偉大なリーダーの派手な成功と、それに輪をかけて派手な失敗のことは知っているが、ごく普通のマネジャーの日常についてはほとんどなにも知らない。
マネジャーは数々のジレンマを前提に行動しなければいけない。ジレンマから逃げたり、ジレンマを解決しようとしてはいけない、ジレンマと折り合いをつけるのだ!
ニワトリはベーコンエッグに「参加」しているがブタは「献身」している。マネジャーはマネジメントに「参加」するだけではなく「献身」しなければならない。
マネジメントとは、一本のロープの上を歩くだけの一次元の綱渡りではない。さまざまな場所に張り渡してある何本ものロープの上を歩く多次元の綱渡りなのだ。
好ましいマネジャーとは、MBA教育やリーダーシップ礼賛論に毒されているナルシストではなく、経験と常識を備えた「普通の人物」である。
- Print length450 pages
- LanguageJapanese
- Publisher日経BP
- Publication dateJanuary 25, 2011
- Dimensions8.27 x 0.98 x 5.91 inches
- ISBN-104822248364
- ISBN-13978-4822248369
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Product description
About the Author
ヘンリー・ミンツバーグ(Henry Mintzberg) カナダ・マギル大学教授。研究分野は、マネジメントのあり方と組織形態、戦略策定プロセスといったマネジメント全般と組織論。MIT(マサチューセッツ工科大学)スローン経営大学院で博士号を取得後、マギル大学で機械工学の学位を取得。2000年に米国経営学会から優秀研究者に選ばれるなど最も影響力のある経営学者の一人。著書に『マネジャーの仕事』(白桃書房)、『MBAが会社を滅ぼす』(日経BP社)など。
Product Details
- Publisher : 日経BP; 第1 edition (January 25, 2011)
- Publication date : January 25, 2011
- Language : Japanese
- Tankobon Hardcover : 450 pages
- ISBN-10 : 4822248364
- ISBN-13 : 978-4822248369
- Dimensions : 8.27 x 0.98 x 5.91 inches
- Amazon Bestseller: #96,392 in Japanese Books (See Top 100 in Japanese Books)
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Reviewed in Japan on March 28, 2011
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Reviewed in Japan on May 30, 2020
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わかりやすい
Reviewed in Japan on February 17, 2013
マネジャーとはいかなる存在かを、実際のマネージャーの行動をつぶさに
観察してまとめられた。マネジャーは時折、リーダーとの対比にさらされ、
小さいことをルール通り行うというように、狭義で語られる。管理と訳さ
れ、マイクロマネジメントを想起させる。MBAでは優れた戦略を立案す
ることが、経営者としてのマネジャーには必須の条件と、コンサルタント
顔負けの知識を要求する。優れた戦略は、たとえそれが実行の困難さを伴
おうとも実行せねばならず、定量的な指標を明らかにしつつ、課題を進展
させる実務者としての顔も持つ。忙しいのは当たり前というのが実態だ。
結局マネジャーにはアート・サイエンス・クラフトの3つの要素が必要不
可欠である。がしかし、これらすべてを高いレベルで保有しているマネジ
ャーなど極めて稀だ。とすれば、それらの要素がすべて必要と認識した上
で、うまく役割分担すること、そして深い内省により、一つの経験を他の
経験と結びつける形で学習するとともに、他のマネジャーとの共有が必要
であるという。
1人のヒーローの出現=リーダーシップ待望よりも、メンバーとの協業に
よるコミュニティシップ、トップダウンによる統率よりもミドルアップダ
ウンによる経験からの学習=学習する組織の必要性を問うている。
観察してまとめられた。マネジャーは時折、リーダーとの対比にさらされ、
小さいことをルール通り行うというように、狭義で語られる。管理と訳さ
れ、マイクロマネジメントを想起させる。MBAでは優れた戦略を立案す
ることが、経営者としてのマネジャーには必須の条件と、コンサルタント
顔負けの知識を要求する。優れた戦略は、たとえそれが実行の困難さを伴
おうとも実行せねばならず、定量的な指標を明らかにしつつ、課題を進展
させる実務者としての顔も持つ。忙しいのは当たり前というのが実態だ。
結局マネジャーにはアート・サイエンス・クラフトの3つの要素が必要不
可欠である。がしかし、これらすべてを高いレベルで保有しているマネジ
ャーなど極めて稀だ。とすれば、それらの要素がすべて必要と認識した上
で、うまく役割分担すること、そして深い内省により、一つの経験を他の
経験と結びつける形で学習するとともに、他のマネジャーとの共有が必要
であるという。
1人のヒーローの出現=リーダーシップ待望よりも、メンバーとの協業に
よるコミュニティシップ、トップダウンによる統率よりもミドルアップダ
ウンによる経験からの学習=学習する組織の必要性を問うている。
Reviewed in Japan on April 16, 2011
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従来のヒーロー型のリーダー像は実情にそぐわないと切って捨てるが、それに代わるイメージを提出することはない。初めの方で「マネジメントは実践の行為である」と指摘していて、反論もないが「何を今更」と感じてしまう。
マネジャーの行為を三つの次元で説明する「マネジメントのモデル」はその提出が唐突で、証明が無い。
「マネジメントの思考様式の5つの糸」のモデルでは「マネジメントの成功と失敗を考える枠組み」を示そうとしているが、マネジャーの意思決定や行動を起動する「相互要素としてのモデル」としての説得力に欠ける。
マネジメントとは雑多な行為を間隙なく遂行せざるを得ない存在だと喝破し(それも事実である)、重要なことはバランスの取れたマネジメントを行うことだという。29人のマネジャーに密着して観察しての知見を展開しているが、その観察の報告が子細になっても、彼のポイントも雑多なままに感じられる。つまり収束してこない。
大部であるし引用文献も多く、本格的な学術書ではある。しかし読後疲労感の大きい割に読了達成感が少ないのは、マネジメントという迷宮から結局連れ出してもらえなかったからだろう
マネジャーの行為を三つの次元で説明する「マネジメントのモデル」はその提出が唐突で、証明が無い。
「マネジメントの思考様式の5つの糸」のモデルでは「マネジメントの成功と失敗を考える枠組み」を示そうとしているが、マネジャーの意思決定や行動を起動する「相互要素としてのモデル」としての説得力に欠ける。
マネジメントとは雑多な行為を間隙なく遂行せざるを得ない存在だと喝破し(それも事実である)、重要なことはバランスの取れたマネジメントを行うことだという。29人のマネジャーに密着して観察しての知見を展開しているが、その観察の報告が子細になっても、彼のポイントも雑多なままに感じられる。つまり収束してこない。
大部であるし引用文献も多く、本格的な学術書ではある。しかし読後疲労感の大きい割に読了達成感が少ないのは、マネジメントという迷宮から結局連れ出してもらえなかったからだろう
Reviewed in Japan on October 8, 2011
誰にでもお勧めというわけではないが、興味のある人には自信を持っておすすめできる。
ミンツバーグにたどり着くということは、分析中心のMBAスタイル(サイエンス)にも、強力なリーダーシップ(アート)にも、現場の経験(クラフト)だけのマネジメントにも満足せずに何かを求めている人だろうから。
マネジャーはこれら3つを実行し、矛盾や混沌の中で生きているとする研究結果をまとめたのがこの本だ。
29人のマネジャーに1日ずつ張り付き、さらにマネジメントに関する論文の研究結果と突合し、ミンツバーグ流のマネジメント論を展開する。
明日からこの本でマネジメントが変わるとかそういうノウハウではなく、自分を振り返る(内省、リフレクションと言われることもある)の道具として用いるのがいいのではないか。
マネジメントの研究書に近いが、実際のマネジメントが理想通りにいかなくて悩んでいる方も流し読みするだけで得るものはある。そんな本だ。
日本の企業や研究事例が豊富に引用されている。しかもいい意味で。
また、マネジャーが抱える様々なジレンマは、本人の不甲斐なさのせいではなく、マネジャーの仕事の本質なのだという主張に、ホッとする。
ミンツバーグにたどり着くということは、分析中心のMBAスタイル(サイエンス)にも、強力なリーダーシップ(アート)にも、現場の経験(クラフト)だけのマネジメントにも満足せずに何かを求めている人だろうから。
マネジャーはこれら3つを実行し、矛盾や混沌の中で生きているとする研究結果をまとめたのがこの本だ。
29人のマネジャーに1日ずつ張り付き、さらにマネジメントに関する論文の研究結果と突合し、ミンツバーグ流のマネジメント論を展開する。
明日からこの本でマネジメントが変わるとかそういうノウハウではなく、自分を振り返る(内省、リフレクションと言われることもある)の道具として用いるのがいいのではないか。
マネジメントの研究書に近いが、実際のマネジメントが理想通りにいかなくて悩んでいる方も流し読みするだけで得るものはある。そんな本だ。
日本の企業や研究事例が豊富に引用されている。しかもいい意味で。
また、マネジャーが抱える様々なジレンマは、本人の不甲斐なさのせいではなく、マネジャーの仕事の本質なのだという主張に、ホッとする。
Reviewed in Japan on October 9, 2019
Verified Purchase
マネジャーのジレンマやチェックリストなど、経営学者の書籍なのに実務寄り。理論に傾注するビジネス世界に異論を唱えるところが共感できる。
Reviewed in Japan on February 26, 2011
古くは
マネジャーの仕事
、前作
MBAが会社を滅ぼす マネジャーの正しい育て方
とMBA偏重のマネジメントのアンチテーゼとしてマネージャーのあるべき姿を論じた本書はビジネス書というより、研究書といった方がしっくりくる印象があります。
マネージャーがおこなうマネジメントをその、ダイナミクス、モデル、多様性、ジレンマと、いろいろな角度から考察されています。方向性としては『MBAが会社を滅ぼす』と同じで、分析偏重のマネジメントに対して、創造的発想や経験に即した学習を装備している総合バランス型のマネージャー像を理想としています。とはいっても、分析や体系的データを否定しているわけではなく、分析したデータを創造的発想や経験を活かして統合することが重要だと述べています。
このあたりは最近書籍でもよく見受けられるインテグレーティブ・シンキングの流れに近いと思います。そういえばミンツバーグ先生はかなり以前から言っていることで、やっと世間が追いついてきたのだと思いました。そんな先駆的なマネージャー像も彼に言わせるとほとんどのものは、昔から変わっていないそうです。『マネジメントの手法や理論が次から次へと現れては消えていくのをしり目に、現実のマネジメントは昔の姿のままで続いている。新しいテクノロジーが登場してもマネジメントの本質は変わらない』(p21)とさらっと書いていますが、膨大な資料読み込みとフィールドワークの裏づけがあってこそ説得力があるというものです。
学生からMBAホルダーまで、幅広く役立てることのできる良書だと思います。
マネージャーがおこなうマネジメントをその、ダイナミクス、モデル、多様性、ジレンマと、いろいろな角度から考察されています。方向性としては『MBAが会社を滅ぼす』と同じで、分析偏重のマネジメントに対して、創造的発想や経験に即した学習を装備している総合バランス型のマネージャー像を理想としています。とはいっても、分析や体系的データを否定しているわけではなく、分析したデータを創造的発想や経験を活かして統合することが重要だと述べています。
このあたりは最近書籍でもよく見受けられるインテグレーティブ・シンキングの流れに近いと思います。そういえばミンツバーグ先生はかなり以前から言っていることで、やっと世間が追いついてきたのだと思いました。そんな先駆的なマネージャー像も彼に言わせるとほとんどのものは、昔から変わっていないそうです。『マネジメントの手法や理論が次から次へと現れては消えていくのをしり目に、現実のマネジメントは昔の姿のままで続いている。新しいテクノロジーが登場してもマネジメントの本質は変わらない』(p21)とさらっと書いていますが、膨大な資料読み込みとフィールドワークの裏づけがあってこそ説得力があるというものです。
学生からMBAホルダーまで、幅広く役立てることのできる良書だと思います。
Reviewed in Japan on February 11, 2011
骨太です。
正しいマネージャーの解答はありません。
状況によりすべてが異なります。
自分に置かれた状況を想像しながら
読み進めると効果的な一冊だと思います。
私は、コールセンターの管理者として、
1ヶ月毎日持ち歩き、自問自答しています。
重宝しています。
正しいマネージャーの解答はありません。
状況によりすべてが異なります。
自分に置かれた状況を想像しながら
読み進めると効果的な一冊だと思います。
私は、コールセンターの管理者として、
1ヶ月毎日持ち歩き、自問自答しています。
重宝しています。