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商品説明
隔離施設内に放置されていた118体の胎児標本は何を意味するのか-敗訴確定後も過ちを認めない国と同調者の素顔。2001年5月、ハンセン病国賠訴訟の熊本判決を受け入れ、過ちを反省したかに見えた国・厚労省。だが実は控訴断念の瞬間から、強制隔離政策の正当化と責任回避の論理が主張されていた。熊本判決以後もやまない国家の無反省ぶりと開き直りの言説を批判。また、新たに判明した日本軍占領下の「南洋群島」での患者虐殺の事実に初めて光をあてる。
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収録内容
1 | 序章 2001年5月以後 |
2 | 第1章 熊本判決からの出発-裁かれなかった犯罪 |
3 | 第2章 「救癩」思想と皇室-「御仁慈」の押し売りと過ちへの無反省 |
4 | 第3章 光田健輔と小笠原登-学者のあるべき姿について |
5 | 第4章 戦争犯罪としての隔離-「南洋群島」で虐殺の痕跡をたどる |
6 | 補論1 ききとりOdiu Rengos氏 |
7 | 第5章 国の「まきかえし」-強制隔離正当化論の復活 |
8 | 第6章 ハンセン病をめぐる差別の連鎖-問題解決の手がかりとして |
9 | 補論2 ハンセン病問題の現場から-新聞紙上の評論 |
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